とりとめのない雑記

雑記。に遠く及ばない何か。

アフタヌーン

「ナツノクモ」  篠房六郎 著

先見性は充分ありました(2003年~2007年掲載作品)。 近未来ネットゲームのアバターを纏ったカウンセリングという設定や、魅力的な登場人物達のアイデンティティを求める群像劇は、現代でリメイクしてほしい作品です。 最終巻末に「描き残したことは色々あ…

「手指の鬼」  鏡ハルカ 著

短編漫画の真髄。 絵で語る漫画ならではの名作。 昨年発売のアフタヌーン四季賞で拝読しましたが、最近コミックDAYSでもUP(無料)されたので再読。 せつない話ですが、やっぱりよかった。 それと恥ずかしながら今回の再読で気がついたのですが、勝部と捨の…

「暴虐外道無法地帯ガガガガ」山下ユタカ 著

作中の1日を、紆余曲折の上10年かけて完結させた大傑作。 ただ何というか。 作品紹介文が『伝説のハードコア・バイオレンス』とか『唯一無比のハードコア・バイオレンス』とか『圧倒的ハードコア・バイオレンス』とか‥‥本質はそこじゃないでしょうと。 確かに…

マイボーイ 木村紺 著 

木村紺さんの漫画「マイボーイ」は前作「からん」と同様の格闘技を中心とした青春群像劇です。 4巻のボリュームが異様に厚く打ち切りっぽい終わり方でしたが、全体的に上手くまとまっており、最終巻の20話までの間で主題と思われるテーマを丁寧に描き切って…

Small man Big mouth つまらん男の大口たたき

月間漫画雑誌アフタヌーンの四季賞が好きでした。 四季賞への投稿作を雛形に本誌連載になる作品も多く、読者はアマチュアからプロへの羽化の瞬間に立ち会える醍醐味がありました。 私的・内向的な投稿作品や、荒削りだが勢いを感じる投稿作品の作者が、同誌…