釣りキチ三平 あえて釣らないということ
CAがマナー講師を始めると、ヘンテコなマナーができると言います。
でも世界は総じて良い方向に向かってると思います。
煙草やゴミへのマナーがそうですね。
現在の尺度で過去を裁こうとは思いませんが、昭和は凄かった。
昭和の電車や飛行機に灰皿があったとかネットで定番ネタです。
漫画にも当然時代性はあって
野外に煙草の吸い殻を埋めるのはセーフでした。
私もボーイスカウトのキャンプでは設営地で穴を掘ってゴミを埋めた記憶があります。
平成になっての釣りキチ三平
令和は地面に直火禁止が主流になりつつあります。
キャンプ場や河川敷でゴミを燃やしたり後かたずけをしない、マナー違反が増えたからですね。
もっとも
どぶろくは昔から違法です。確か弁護士資格所持者だった気がする魚伸さん。咎めるほど野暮でもないですが。
アルコールに関しても色々でてきている昨今、これもいずれネタになるのでしょうか?
国内外来種問題になるのかな?
食用の為移植した外来種は多々あり、色々語りたいことはありますが、今の時代は基本的にアウトです。
長い前話でした。
細かい所で時代性はあるものの、釣りキチ三平は釣りブームをおこした面白い漫画であることは間違いないです。
また時代を超えた自然環境への思いがある釣り漫画です。
昭和53年の「おっぽり沼の緋鮒の巻」
近所のおっぽり沼が地主の意向で埋め立てられそうになります。
三平がおっぽり沼で天然記念物相当の緋鮒を釣ったことで話が急展開。
保護地域になる可能性でてきました。
そのやりとり
おっぽり沼で釣りができなくなることを心配する三平に対して
自身も釣り人である一平じいちゃんは、釣らないという選択肢があることを説きます。
時は移り昭和53年から平成14年の三平。
釣り場として認識されていなかった隠れ蓑池で釣りを終えた後
このような締め方をしています。
釣り人は釣り場を独占しがちですが、すんなり同意する一同。
釣らないことが釣り人の使命
地主も国も漁師も釣り人も信用できなくなり始めた時代の最適解だったのかもしれません。
昭和の三平は「もっと魚をつりたい!!」と最終回では国会にデモをしています。
ちなみ最終回の頃の昭和は、こんな時代でした。
補助金目当てでブラックバスに十字架を背負わせ、小池百合子さんが浅慮な判断をし、釣りを取り巻く環境問題をうやむやにしてしまい今に続きます。
残念なことに矢口高雄さんは鬼籍に入り、令和の釣りキチ三平には会えなくなってしまいました。
釣り人のマナーが咎められたり、漁業利権に振り回されて釣り禁止の場所が増え、無秩序に山や森をソーラーパネルにする所が増える中、令和の三平はどんな答えを出してくれたでしょうか。
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「バーサス魚伸さん」には複雑な思いです。
確かに釣りキチ三平にも釣り勝負は多々ありました。でも釣りキチ三平の本質は勝ち負けを競うところではないでしょうと。
まあスピンオフだし楽しみますが。
コロナの影響で、釣りに行くのも憚れ漫画を読むGWに思うのでした。